医療事故レポート

サンプルタスク文書名

1-5-1 医療事故レポート 〇〇太郎様

 

背景

医療現場では人手不足が続いています。しかしそんな中でも、患者様の生命を守るための適切な医療体制を維持していく必要があります。本来あってはいけない医療事故ですが、万が一発生したインシデントは、患者さまや身内の方への説明や再発防止の観点からも、関係者からしっかり情報を集め、原因を特定して再発防止対策を策定し、情報を共有する必要があります。

皆様の医療現場では、そんな時どの様にして情報を集めていますか?日常の業務をこなしながら、関係者一人ひとりにヒアリングしメモを取り、それを報告書にまとめるのは大変な作業かと思います。

 

ご提案内容

医療現場に対して、院内で情報共有ツールをご検討されている方には、サンプルタスク文書「医療事故レポート 〇〇太郎様」が参考になるかもしれません。 このタスク文書は、医療事故に関係する医療スタッフが、現場で発生したインシデントを記録して、院内の関係者と情報を共有しするためのタスク文書です。事故に関わった多くのスタッフの目を通じて気づいたことから、多角的に原因分析を行うために情報収集するためのツールです。集めた情報から、最終的に責任者が原因を特定し、しかるべき機関に報告を行います。

 

サンプルタスク文書「1-5-1 医療事故レポート 〇〇太郎様」のイメージ 

•タイトル:医療事故レポート 患者氏名が入力されています。
•状態:現在調査中のインシデントに関するタスク文書か、過去のインシデントに関するものかを分類します。
•タグ :主に過去に発生した事故のレポートを検索するため、事故区分、発生年度、発生場所のタグを付与しています。
•本文:発生した事故のサマリーや事故に関する関係者のレポート及び患者の家族や関係団体や自治体への報告書をまとめて記載しています。
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1-5-1 医療事故レポート 〇〇太郎様 の構成

項目

内容

使う人

医療事故報告書をとりまとめる役割の方が、事故に関わった医療スタッフから 事故にまつわる情報を収集したり、事故に関する情報を取りまとめるために使います。
医療スタッフが過去のインシデントを教訓としたり、新たな事故が発生し報告義務が生じた場合に過去の報告書を閲覧するために使います。

利用範囲

複数の医療スタッフと責任者が共同利用

おしごとルーム作成単位

医療事故報告専用のおしごとルームを作成

タスク文書の作成単位

発生した医療事故単位で作成

タグの使い方

事故区分、事故発生年度、発生場所でタグを設定

主な検索方法

「状態」の「実施中」「完了」で原因調査中のインシデントか、過去のインシデントに関するレポートかを検索。
詳細検索にて参考としたい事故の内容を絞り込み。

 

特長1 タスク文書は3つの項目で構成

使用する機能:折りたたみブロック

このタスク文書は、発生した個々のインシデントに関して一つ作成します。作成したタスク文書の中には、対象となるインシデントに関する情報をできる限り集めて、整理してまとめます。タスク文書は3つの要素から構成されていて、3つの要素はそれぞれ「サマリ」「関係者レポート」「外部報告書」となっています。サマリは後で閲覧した際にインシデントの概要がわかるように整理します。

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【画像①】

 

特長2 関係者全員がそれぞれレポートを作成しタスク文書に登録

使用する機能:ファイル添付

このサンプルタスク文書は、医療事故に関係したスタッフ全員が、それぞれ作成したレポートを添付する運用を行うことを想定しています。内容が細かく、関係者それぞれにレポートしてもらう必要があるため、EXCELでフォームを用意して記入してもらい、その後タスク文書に貼り付けます。

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【画像②】

特長3 過去の記録も参考に

使用する機能:詳細検索

過去のインシデントを参考にしたい場合、詳細検索で事故区分や発生場所をキーワードとして検索することができます。また、特定の年度に発生したインシデントを検索することもできます。画面では呼吸器内科で発生した人工呼吸器関連のインシデントを検索する様子を表しています。【画面③】

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【画像③】

運用

1.まず各医療機関のIT担当者が、自院で扱いやすいように、おしごとルームやタスク文書のフォーマットを作成します。
2.事故発生時だけでなく、後々院内の医療スタッフが過去のインシデントを参考にするために閲覧させたい場合は、インシデント専用のおしごとルームをひとつ作ります。
3.次にサンプルタスク文書を参考にして、タスク文書のフォーマットを作成します。併せてインシデントに関係したスタッフから情報を収集するための院内報告書のフォームも、EXCELなどを使って作成します。出来上がったら、タスク文書のフォーマットに貼り付けておきます。
4.医療事故が発生したら、事故報告責任者がタスク文書のフォームをコピーして、タイトルなどのヘッダー情報を付与した上で新たなタスク文書を作成します。
5.発生したインシデント用のおしごとルームを作成したら、関与したスタッフに、それぞれがEXCELの院内報告書を記入して該当のタスク文書に添付するように指示します。
6.指名された医療スタッフは、各自指定されタスク文書に院内報告書を作成して、レポートを行います。事故報告責任者は、対象のおしごとルームを監視対象に設定し、各医療スタッフが報告をあげてくるのを監視し、内容を閲覧しつつ外部向け報告書を作成し添付します。
7.過去の医療事故を検証したい場合は、詳細検索などを使って探したいレポートを検索します。

効用

1.インシデント専用のおしごとルームを作成して共有しますので、医療スタッフがいつでも気軽に閲覧が可能になります。インシデントの再発防止の一助となります。
2.事故報告責任者は、個々にヒアリングを行わなくても、インシデントに関わった関係者からレポートを集めることできますので、報告内容をまとめることに集中できます。